５月２日

今日、５月２日は地元の有名人の命日。

ミュージシャンなんですけど、某有名バンドのギタリストさん。

もぅ亡くなって１８年？来年、２０回忌って言ってたような？

定かじゃなくてすみません。。。

地元では、そのギタリストさんの馴染みのライブハウスで、

昔からの友人知人、そのギタリストさんを好きだった人、尊敬していた人。

色々な人が集まって追悼LIVEを毎年おこなっている。

自分も毎年参加しているイベントなんですが、

今年も、７バンドものバンドさんが参加して会場を盛り上げてくれる。

その中には、昔そのギタリストさんと一緒にバンドをやっていた人や、

同じLIVEで対バンをし、プロを目指していた人や、

彼に携わった人達がいっぱい参加してくれています。

今年も参加すべく、うちのバンドもリハを開始していた。

しかし、LIVE２週間前くらいになって、

ドラムさんが体調不良でリハをお休みさせてほしいと言ってきた。

その時は、とくに何も思わず、気にしないでゆっくり休んでくれ。と。

しかし、LIVE１週間前くらいになった時、急に入院する事になってしまった。。。

緊急事態です。。。

ドラムなしではLIVEできない。。。

どうしよう。。。

他のメンバーで集まり、どうしようか相談した。

誰か、ヘルプのドラマーさんを頼めないか？辞退するか？

誰かにドラムを頼むと言っても、もぅLIVEまで１週間。

曲を覚えて、リハをやってなどしているには時間がなさすぎる。

辞退するのが１番かも知れない。自分はそう思わざるを得ない状況だと思った。

しかし、うちのギタリストさんは諦めない。

もう少し考えさせてくれ。やってくれそうなドラマーにも色々頼んでみるから。と。

とりあえず、ドラムがいないので、

昔、遊びで録音したドラム音源を流しながらリハをやっていた。

LIVE５日前。

またリハの為にメンバーは集まったがドラムはもちろんいない。

スタジオ内は、重い空気につつまれていた。

色々なドラマーさんにお願いしてみたが、みんな都合が合わず全滅だった。

みんなテンションもガタ落ち。。。

それでも、とりあえずドラム音源を流してリハをこなす。

その日も答えは出ずに解散。

しかし、解散した後にLINEが鳴る。

今あるドラム音源をMIXダウンして、その音源でLIVEをやろう！と。

MIXダウンするツテはあるから！と。

ギタリストさんは諦めなかった。

その答えにメンバーはOKを出す。

そして、その次の日にMIXダウンの作業を依頼して音源が出来上がる。

さすがプロにお願いしただけあって、

５曲を３時間満たないで作業を仕上げてくれるなんて。

その人が言うには、もっと時間をくれれば、もっと良い仕上がりになるとの事。

まぁ、うちら都合で時間なく急かさせてしまったのですからね。

そして出来上がった音源での個々の練習が始まる。

残された時間があまりにないので気合い入れないと。

LIVE前日。

５月１日の夜に最終リハに入る。

音源に合わせて、リハをこなしていく。

どうなんでしょう？あまりドラムなしのLIVEをやった事がないので、

良いのか悪いのか？

悪くはないけど、やっぱり臨場感が無い気がして仕方ないのが正直なところ。。。

でも、やると決めたならやらなければ。

メンバーも、まぁこんなもんでしょ？と言う意見がでるくらいには仕上がった。

そしてリハも終わり、後は明日を待つだけ。

どうなる事でしょう。

５月２日当日。

昼過ぎから本番リハが始まる。

毎年恒例の仲間から、初めましてのバンドさんまでぞくぞくと集まってくる。

ライブハウス側には、今回のドラムの件は伝えてあるが、

PAやスタッフさんにも事情を説明して音源対応をお願いして。

そしてリハをやってみる。

まぁ、大丈夫かな？と思えるくらいには仕上がってるかな。

リハも終わり、空き時間にご飯がてら、軽く一杯w

ボーカルさんも衣装に着替え、準備を進める。

一通り準備が終わり、会場に戻ると。。。

誰も居ない。。。

スタッフに聞いてみると、とあるお店に行ったとの事。

行ってみると、そこにはLIVEが終わって打ち上げをやってるかと思うような雰囲気がw

もう宴会状態w

みんな、楽しくて仕方ないみたいで、お酒も我慢できなくて始まっちゃったみたいで。。。

あまり飲み過ぎてもいけないので軽めに。

そして会場に戻り、出演者のミーティングを始める。

間もなくすると、ライブハウスがオープンしてお客さんが入り始める。

知った顔、初めましてな顔、色々なお客さんがぞくぞくと入ってきて、

オープンから、なかなかの来場者数であった。

LIVEが始まると、会場の熱気も徐々に上がってくる。

お客さんもガンガンにお酒を飲み、会場も盛り上がってくる。

今日は飲み放題イベントなので、みんな良く飲むw

お客さんも１００人を超え、広いとは言えないLIVE会場はパンパンだった。

ありがたい。

途中で用意していたお酒が無くなる事態になり、マスターが急遽仕入れに行ったりw

みんな飲むねぇ〜w

そんなこんなで、うちらの出番。

ドラムは居ないけど気合い入れていこう。

そう話ながらセッティングをして、いよいよ始まる。

録音音源が流れだし、それに合わせて楽器が鳴りだす。

うん。大丈夫。

そう思いながら、音を確認しながら１曲目をプレイをしていく。

とその時。音源に違和感を感じた。

あれ？俺ミスった？気のせい？

ギターさんに視線を飛ばすが、目は合わなかった。

俺がミスったのか。。。

気を取り直して２曲目も進んでいくと。

やっぱりおかしい。

そこで気づく。。。音源が飛んでいる。。。

うちらは基本的なミスをおかしていた。

録音音源をCDに焼いて、CDプレイヤーで再生させていた。

そう。

お客さんが盛り上がり、暴れてくれるのは嬉しいが、

その振動が、うちらの爆音の音が。。。

CDプレイヤーを振動させてしまい、その振動でCDが飛んでしまう。。。

気づいた時にはもう遅いし、どうにもならない。。。

でも、LIVEは止められない。

必死で音を拾う。ものすごくしんどい。

いつ飛ぶのかも、どこに飛ぶかもわからない音を拾うなんて、

普通は出来るもんじゃない。

お客さんもさすがに異変に気づく。

そりゃそうだ。

PAブースを見てみると、PAさんがCDプレイヤーを飛ばないように手で空中に浮かせてくれてたり。ありがたい。

でも飛ぶw

会場は半分笑いで。許してくれてるのか？。。。

音の飛び方もだんだんヒドくなる。。。

ギターさんも、ボーカルさんもどこに飛ぶかわからない音に、心が折れかかっているのがものすごく伝わる。

二人とも苦笑い。

それでも音を止めないように必死に音を拾い続けた。

心の中では、やっと。。。やっとエンディングだ。と思った。

これほどしんどいLIVEは初めて。

お客さんにも、申し訳ない気持ちだし、もう反省点しか残らないLIVEだった。

そして最後のバンドにバトンタッチして、最低な気分でLIVEが終わった。

それでも、温かい声をかけてくれたお客さんや、きっちりダメ出しをしてくれたプレイヤーの仲間達。

皆様に感謝しつつ、とりあえずどん底な気分で少しお酒を飲み帰路につく。。。

実は明日もLIVEなのです。

同じ状況になってしまわない為に何とかしなければ。。。